蒲田神社のクスノキ
東海道新幹線の主要駅「新大阪駅」から、同じく大阪の主要駅を通る人気路線、地下鉄御堂筋線で一駅という都心エリアに、推定樹齢1000年もの巨樹が立っているのを、ご存知ですか。
「東三国駅」から徒歩3分にある「蒲田神社(かまたじんじゃ)のクスノキ」です。新大阪駅に比べると落ち着いていますが、それでも神社の前には交通量の多い道路が走っています。神社が小ぢんまりしていることもあり、近くづくにつれ、巨樹の樹形が見えてきます。
表参道の鳥居そばにある案内には「大樹の森(杜) 鎮守の杜」との説明書きの項目があり、次のように書いてありました。
「明治・大正の頃までは天を突く高樹・大樹が宮を覆い、昼尚暗い神域で、楠(くす)、杉(すぎ)、松(まつ)の大木・高木が茂り立ち、緑の深い原生杜と伝う」
案内板どおり、樹齢1000年の巨樹以外にも、境内にはたくさんの巨樹が立っています。ただスギやマツの姿は見ることができず、すべてがクスノキでした。
1000年のクスノキが立つ場所は、本殿裏側の公園と隣接する場所です。根回りは8~9メートルといわれていますが、特に指定を受けている樹ではないため、正確なサイズは分かりませんでした。幹が3つに枝別れてしていること。一番太い幹が切断されているため、樹高はそれほどありません。
切った幹の一部は境内に祀られていて、その一部に触ることができます。案内によれば、右の手で3回撫でると、クスノキの霊気が受けられるそうです。案内に従い、右手で3回撫でました。