フリーライター『日日maika’i』

フリーライター杉山 忠義が書くブログです。

夕凪の町 桜の国

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夕凪の町 桜の国という広島を舞台にした映画が7/28(土)から公開されます。先立って試写会が行われました。参加した方々の感想ブログを読ませて頂く機会がありました。夕凪の街 桜の国オフィシャルブログというものです。特に印象に残ったのは麻里鈴のお部屋: http://maririn-k.at.webry.info/200706/article_10.html という方のブログです。その他のブログも読ませて頂いたので感想を書きます。
まず感じた事。個人個人によって受け方が違う、という事。ブログという媒体を使って文字に変換してしまっているので、純粋な思いとは多少変わっているとは思いますが、まずその事を感じました。そして、その中でも共通の思いはある。とも感じました。
印象に残ったのは

  • 子供と一緒に観たい。観せたい。

という思いを書いている方が先程紹介した麻里鈴さんの他にもいた事です。僕も子供がいます。ほんとうにたまにではありますが、子供達に戦争の話を聞かせる事があります。何を話すのかというと、ご飯の話です。子供達が食事を残したり、食べ方が汚くご飯粒がお茶碗に残っている時などに、こんな風にはなして聞かせます。
「じーじが小さい頃は食べるモノがなくてドングリパンを食べてたんだぞ!もったいないから残さないで食べなさい!」
もちろん今でも食べるモノが乏しい、アフリカの子供達の話もします。
僕は親父とよく飲みに行きます。親父は歳も歳なので酔っ払うと昔の話を愚痴のように話始めます。その話の中で、ドングリパンの話が何度も出てきます。酒を交わす様になってから何度も何度も聞いています。相当嫌な思い出なのでしょう。トラウマってやつです。僕はその親父から聞いた、まずいドングリパンのお話を子供に伝えます。もったいないという素晴らしい日本語を使って。子供達はびっくりした顔をして
お父さんも食べた事あるの?本当にまずいのかな〜。と聞いてきます。僕はこうして親父から伝えられた戦争体験を子供に伝えています。僕自信はもちろん戦争を体験していなですが、親父は体験者です。言葉に重みがあります。僕はその本物の言葉を親父から与えられたモノとして子供に伝えています。とてもシンプルです。親から子へ。そして又、親から子へ。日本は昔、原爆を落とされたんだ。世界中で唯一の被爆国なんだ。その事実を風化させないためにも、こうした会話が大事だと思います。何だか考えさせられました。僕も映画観に行こうかな。もちろん子供を連れて。

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