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フリーライター杉山 忠義が書くブログです。

sixty nine 69 村上龍

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新装版 69 Sixty nine

新装版 69 Sixty nine

 ついに、というかやっとだろう。村上龍の小説を読んだ。村上春樹は大好き。グレートだと思っている。文庫本を購入する場所はブックオフの100円コーナーが多い。というかほとんんどだ。図書館で借りればいいんだろうが、貧乏人のくせに本は所有したいのである。本好きな人なら理解してくれるだろう。村上春樹は人気作家である。ブックオフには彼の作品はあまり本は出回らない。置いてあっても僕のような金はないけど知識欲は旺盛な輩がすぐに買っていくのであろう。だが、その横の村上龍のコーナーには大量に本が置いてある。書いている本の量も違うのだろうが差がありすぎるのだ。まるで在庫一掃セールみたいに置いてある。春樹のコーナーにまで入ってきている龍もいる。なので印象はあまりよくない。TVでも見かけるのだが、小池栄子と一緒にテレ東でMCをしている。その姿がどうも嫌。うけつけないのだ。だから今まで読んだ事がなかった。
mixiのコミュで本関連に2,3入っている。その中のトピックで『青春』で思い浮かぶ代表作を挙げてください。なるトピックがあった。割と大きなコミュで多数の回答が載っていた。
村上龍sixty nine 69 』
圧倒的だった。多くの人が彼のこの著書を挙げていたのだ。ほう、青春小説を書く作家なのか?気になる・気になる・・気になる・・・。読みたい!さっそくブックオフの100円コーナーに行った。予想通りである。何冊のもsixty nine 69が村上春樹の横で在庫セール状態だった。僕はその中で1番状態の綺麗な1冊を選び購入した。
一気に読んでしまった。
まさに『青春』である。石原慎太郎文学界新人賞を獲得した『太陽の季節』(まだ読んでいない)が想像できた。井筒和幸監督の『パッチギ!』(これは観た)がだぶる。フィクション作家だと思っていたがこの作品はノンフィクション。自身の高校時代を描いた作品、登場人物も実在している。村上龍が1952年生まれ。村上春樹が1949年生まれ。上京先は共に西東京村上春樹のエッセイにたまにではあるが龍さん(こう呼ばれているらしい)などと登場してくるので親交があるのは知っていたが。にている。一作品しか読んでいないので作品性については分からないがバックボーンがにている。巻末の林真理子の解説がいい塩梅で村上龍という人間を表現している。僕は誤解していた。彼が好きになった。名作である。他の作品も読んでみよう。

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