フリーライター『日日maika’i』

フリーライター杉山 忠義が書くブログです。

渋滞中に見かけた天使[うれしいこと]

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僕は北野街道という対面1車線ずつの細い道路を家に向って車を走らせていた。
この道路は細いくせに車の通行料が激しい、その上に工事がよく行われている。
なので、今日も渋滞とはいかないまでもスムーズなドライブというわけにはいかなかった。
昨日の雪の影響で日陰には雪が残っている場所もあるし、アスファルト以外の地面は湿っていたり雪解けの水が水溜りを形成していた。
前の車のテールランプが灯ったのが見えたので僕もブレーキを踏み車をとめた。
運転席の窓からふっと外を見ると歩道を小さな女の子が黄色いのビニールカバーが被さった赤いランドセルを背負って(僕にはランドセルが女の子を背負っているように見えたが(笑))傘を片手にリズミカルに歩いている。交通量の多い道路なので、《危ないなー・・・女の子1人で・・・》そんなことを考えながら女の子を眺めていると。その女の子は歩道の更に奥にある砂利地のような場所に水溜りがあるのを見つけたようだ。女の子はその水溜りに走って行くと何のためらいも無く水溜りの中に入った。女の子は重たそうなランドセルと一緒にダンシングしながら水溜りの中でちゃぷちゃぷと踊っている。
《子供って本当水溜り好きだよな〜》
しばらくするとランドセルとのダンシングが終わり女の子は再び歩道に戻ってきた。
「ぺった♪ペッタ、ぺった♪」と今度は道路の上で飛び跳ねる。
水溜りで塗れた長靴がアスファルトの路面に跡をつけているのだ。その女の子はずっと下を向いてぺたぺたしている。
僕の顔が自然とほころんだ。
前の車が動き出した。《もっと見ていたかったな――》
ばいばい!女の子!気を付けて帰るんだよ♪

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