フリーライター『日日maika’i』

フリーライター杉山 忠義が書くブログです。

読書♪発見♪進歩

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今日は朝から何だかだるだるでした。ここ最近、寝不足気味だったので、そのせいかもしれません。子供2人を送り出した後、普段は家事をしたり、体操をしたりして過ごしているのですが、普段はその家事やら体操が落ち着くのが大体午前10:00頃です。そこから自分の時間になります。ライティングの仕事をしたり、発明のアイデアを煮詰めたり、物書きをしたり(仕事外←お金にならないモノ)、小説ではないたぐいの本を読んで勉強したり、そんな風に過ごしています。もちろん、雨が降れば洗濯物を取り込んだり、夕飯の支度などの家事も平行してやっています。割と自由に時間は使える方だと思います。外に働きに行っている連れに感謝♪感謝です。今日は特に仕事がなかったし(って殆ど無いけど【笑】)何だか、だるだるだったので、家事も適当に、だらだらと朝から昼寝をしながら最近読みはじめた1冊を読んでいました。

遠い太鼓 (講談社文庫)

遠い太鼓 (講談社文庫)

かなり分厚い1冊です。2冊にわけても良さそうですが、2冊だと1冊1冊が薄すぎる。どうしよう?悩んだ末に、「えーい!1冊にしちゃえ!」って編集社の担当の声が聞こえてきそうな微妙な厚さの1冊です。
この本は著者である村上春樹がヨーロッパ(ずいぶんアバウトですね、具体的には読んだ所までだと、ローマ、ギリシャの島々である。)に滞在していた時の日記のような作品(僕には今のところ、そう感じています)です。本人は旅行記ではなくただの《スケッチ》だとこの本の中で書いています。ただのスケッチといっても村上春樹なので、僕はもうこの1冊にはまっています。僕はまだ3分の1程度しか読んでいませんが、つまらない旅行記(誰とはいいませんが・・・)よりよっぽどおもしろいです。下手な週刊誌よりおもしろいブログを読んでいる。そんな感じに似ています。今日読んでいて、ふと、ある事に気づいんたんです。というか、感じたって書いた方が正確かもしれません。僕にとってけっこうな衝撃、体験でしたのでその事を書きます。

ふと感じたこと

僕はこんな事を感じた。
☆読む側が感じる文章の伝わり方(テクニックも含む)は、実際に文章を書く人間のその時の状態、つまり、作者その時の気分によっていくらでも内容(ここでいう内容とは、暗い作品なのか、明るく楽しい作風(文風?)なのかという事です)が変わるという事です。☆
例えば、サクラダファミリアの脇でレンガを積み上げているレンガ職人が2人居たとします。ある人がその2人の職人にこんな質問をしたとします。
「レンガ積みの仕事は楽しいですか?」と
1人の職人はこう答えました。
「え〜♪楽しいですよ♪だって、僕の積んだレンガがサクラダファミリアの一部にになるんですからね♪最高の仕事ですよ♪」と幸せそうな笑顔で答えました。ところが、もう1人の職人はこう答えました。
「は〜・・・退屈ですよ。だって、毎日毎日ただレンガを積み上げるだけですからね・・・」と不幸せそうな顔で答えました。
2人ともやっている仕事は同じです。ただ、仕事への取り組み方、取り組む姿勢、心意気が違うのです。物書きに例えると、その時(作品を書いている時)の気分が違うわけです。もし、この2人の技量に大差がないものだとします。でも気分は違います。実際にはその気持ちの部分も含めて職人の《腕》技術になるんですが。
僕は今日この《遠い太鼓》を読んでいて、こんな事を感じました。同じ人が書いた文章、同じ作品内にこれほど文章のタッチというか、伝わりかた(上手く表現できません★)が違うものかと・・・。
元気な時の文章が、まな板の上で跳ねている魚の様な文章だとすると、もう一方の文章は漫画などによく出てくる死んだ魚。目に×マークがかかれた魚。今日、さっき、というか今、本を読んでいたら、この違いが感じ取れたんです。というか、感じ取る事が可能になった!こんなにはっきりと感じとれたのははじめてだと思います。何だか自分の中で、対《文章》の《レベル》(表現が違うかもしれませんが)がポンと上がった気がしたんです。伝わるかな〜。この思いを書きたい!だから今、こうして書いているのです。作品を読んでいた時には思わず文庫自体にこの思いを書き込んでいました。

もともと本自体に傍線を引いたり書き込みはするのが好きですが、ここまで書いたのは初めてです。最近何となくではあるが、本の読み方が変わってきているな〜とは感じていたけれど・・・。ますます「本」好きになった1日でした♪何だか嬉しかったんです♪
うれし〜〜♪
それにしても、長編小説を書いている作家の方々って凄い。メンタルがそのまま文章に反映されるわけですから、原理的にはいつも同じ気分で書いている事になるんだと思います。もちろん同一作品に限ってですが。それだってかなり長い期間だと思います。これもさっき計算したのですが、400字詰めの原稿用紙で900枚程度の長編小説を書いたとします。2時間で2500文字と計算して(自分が大体この程度なので)、1日に8時間書いたとします。何枚だ【笑】?8×2500で20000という事は原稿用紙50枚。こんなに書けないと思うけど。50枚で計算したって約20日です。やっぱり絶対無理だ。この計算はどこかおかしいですね。そのうちまた計算してみます。言いたい事は作家さんは凄い!という事です。プロの作家の方はこんな事も含めて作品を書いているんだろうとは思いますが、書く人によっても大分違うんでしょう。今度聞いてみたいな。誰か作家の方いたら教えて下さい。プロでもアマでも趣味でも構わないですから。村上春樹は以前どこかでこんな内容の事を書いていた事を思い出しました。物書きには何種類かの人種がいて、夜になったら銀座やバーに出かけて行く作家←沢木耕太郎?話のネタ作りに旅する作家←ヘミングウェイ椎名誠。例えばこんな感じ。村上春樹はご存知の方も多いと思いますが、マラソン大好き、早寝早起きな健康的な作家であり、世間一般の《先生》と言われている作家とはちがう印象を受けます。本人も自分でそう書いています。そう、彼の仕事の仕方です。彼は書ける、書けないに関わらず、机の前に座る。と以前読んだ本で書いてありました。彼はその方法を誰か他の作家から教わったというか知ったらしいのですが(多分フィッツ・ジェラルドだと思う。間違っていたらごめんなさい)それを実践しているそうです。今も実践しているかどうかはわからないですが。プロ意ですね。僕もも書きたい事が、ある、ないに関わらず少しでも多くの文章を書いて、そしてオープンにしていきたいと思いました。

♪See You♪

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