アルバイト

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　大学時代の思い出である。当時サーフィンが流行っていた。僕も友人もみんなサーファーだった。夏の間だけ、仲間の知り合いが湘南の浜辺で海の家をオープンする。サーファー仲間とその海の家にバイトに行ってみようということになった。暇な時間にサーフィンがやれて、お金も貰える。こんなおいしいバイトはないでしょう。みんなそう思っていたのだ。
あまかった。
主な仕事はパラソルたて。いちゃいちゃしているカップルにラブラブなカラーリングのパラソルをお届け、設置もする。真夏の太陽の降り注いだ砂浜、暑いというより熱い。過酷な肉体労働であった。
休憩時間。
あーーーーー。助けてーー。あちーーー。
だが、やめない、東京に帰ろうとしない。
なぜ？
夜のお楽しみがあるから。海の家のオーナーはクラブも経営していた。そのクラブはぼくらが泊まっていた宿の横にあったのだ。
おっしゃーーーー！
夏、ビーチ、クラブ
三種の神器か！？
この３つが揃えばやることは１つしかないでしょう！
One nightにゃんにゃんを求める夏の夜のギャル。昼間の労働で女性に飢えているサーファー軍団。
いやー楽しかった。
僕は、いや僕らはその夏、質より量を体験したのであった。


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この記事はブログルポのアルバイト特集の依頼により執筆しました。