レオナール・フジタ
今日は仕事の合間を縫って、ほんとう〜に久しぶりにアートにふれてきた。
場所は上野、題材は絵画。アーティストはレオナール・フジタ。そう日本名藤田嗣治である。
僕が彼のことを最初に知ったのは、実は書籍からだ。
おかっぱ頭のユニークな風貌をしたアーティストの自画像が、表紙に印刷された一冊を手に取ったのが、僕と彼との出会いであった。
そして、その本を読んだ後は、彼の生き方そのものにも興味を持ち、彼の企画展が開催されたと聞けば、足を運んだものである。
印象にあるのは
- 丸めがねにおかっぱ頭の自画像
- ばかでかく茶色い戦争画
- 細かい描写と躍動感が絶妙な猫の絵
- 裸婦
- キリスト
彼の作品に持つ私の印象はこんなものであろうか。
竹橋にある近代美術館が彼の作品を多く所持していることもあって、同美術館には本当によく行ったものだ。
そして、今日訪れた上野の美術館でも、また新しい発見が多々あった。
今回の企画展の目玉は何といっても、つい最近修復作業が終わったばかりの2点の巨大な作品であろう。題名は『争闘』と『構図』。
公式サイトでかなり詳細な絵画の紹介を行っているので、興味がある方は見て欲しい。
http://leonardfoujita.jp/index.html
そして、それ以外にも彼が晩年を過ごしたアトリエ兼自宅の様子が実際に使われていた美術道具や作業工具、そしてそれに関わる諸々のアイテムを元に再現されていたことが、私にはとても興味があった。というのも、そこに“和”の要素が感じられたからだ。手拭いに日本製らしい瓶――。
どれも、日本を捨てたとはいえ、日本人らしい諸物であろう。
そして、今日のもう1つの発見は
(彼はほんとうは子供を欲しかったんだろうなぁ・・・)
そんな考えが浮んだことである。
帰りにイブというタイトルの裸婦像のポストカードを購入したのだが、今、私の仕事場の横にその絵が飾ってある。イブというモデルの年齢は15、6歳だろうか。
薄ピンクの乳首に色白な肌。そしてゴールドの髪。その髪のもとには“かわいい”と“美しい”の中間の顔つきがある。バックの動物達の影響があるのかもしれないが、いやらしい意味でなく、吸い込まれる作品だと思う。
心から欲しい絵ってこういう風に出てくるのだということも今日の発見だった――。
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