フリーライター『日日maika’i』

フリーライター杉山 忠義が書くブログです。

物書きにとってのグレートな人 村上春樹

3月一杯で、僕がお世話になっている雑誌のデスクの人が退職する。
そのことは現在の担当者の方から聞いたのだが、ライターとは名ばかりで「てにおは」《??未だわからん(笑)》すらよく分かっていない素人同然の頃から僕を使ってくれていた人だ。

まあ、時間がかかった。何がかかったかってそこの雑誌社できちんとした原稿を書かせてもらうまで(苦笑)早い人で数週間。長くても3ヶ月程で慣れますよ。面接の時にそんな会話をしていのだけれど・・・僕がまともにリライト無しの原稿を書けるようになったのはここ最近のこと。半年以上は経っている。
実は・・・何度か辞めようとした。文章が少し堅過ぎるかな・・・そんな事を生意気にも思っていたからだ。ただその辞めていく担当者からたまに送られてくるお手本の原稿を読むと・・・すご。こりゃあもう少し頑張るかな。そんな思いでここまでやってこれた。
そんな彼にお礼のメールを送った。
そんな彼からの返事メールに載っていた引用の文章で愕然
僕の大好きな村上春樹ダンス・ダンス・ダンス」の一文を引用していたからだ。

「僕はとても不完全な人間なんだ。不完全だししょっちゅう失敗する。
でも学ぶ。2度と同じ間違いはしないように決心する。
それでも同じ間違いをすることはすくなからずある。
何故なら僕が馬鹿で不完全だからだ。
そういう時にはやはり少し自己嫌悪になる。
そして3度は同じ間違いを犯すまいと決心する。
少しずつ向上する。少しずつだけれど、それでも向上は向上だ。」


僕は小説でも何でも本を読んでいて気になったところには必ず傍線を引く癖がある。さっき「ダンス・ダンス・ダンス」を引っ張り出してきた。傍線が引いてあるかはまだ確認していないが。

何だか彼と村上春樹を通して繋がった気がしたことが嬉しかった。
酒でも飲んだらグレートな小説家の話しで盛り上がりそうだ。

今日は気分がいい。もう寝よう。

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)