フリーライター『日日maika’i』

フリーライター杉山 忠義が書くブログです。

国営昭和記念公園のサクラ

昭和記念公園のサクラ

昭和記念公園は、昭和天皇陛下の在位50年を記念して、1983年につくられました。軍の飛行場であった立川基地の広大な跡地を利用して、現在では公園の他、陸上自衛隊立川駐屯地海上保安庁東京消防庁、警視庁など。官公庁の各施設が設けられ、立川広域防災の拠点基地となっています。

総面積は180ha。現在はその内163haが利用され、今でも新しい施設が建設中です。あまりの広さのため、園内にはレンタサイクル(3時間410円)や、パークトレイン(1回300円)といった専用の移動手段が用意され、トイレの数は48ヶ所もあります。

これだけの広さですから、入園口も7つもあります。JRでは、立川駅西立川駅東中神駅から。西武拝島線では武蔵砂川駅からアクセスが可能です。

園内にあるサクラの数は約1500本。種類も豊富で、シダレザクラソメイヨシノオオシマザクラヤマザクラ、マメザクラなど、約31種もあります。

昭和記念公園のサクラ
昭和記念公園のサクラ

都内でも有数のお花見スポットとして知られ、春に開催されるフラワーフェスティバルでは、毎年多くの来園者が同園を訪れます(2010年は約100万人)。

園内は川やサイクリングコースが整備され、数多くの橋が架かっています。その橋の上から眺めるサクラは、川岸に群生する菜の花の緑・黄色とマッチし見事――。しばし、橋上に佇んで眺めていました。

昭和記念公園のサクラ

サクラだけでなく、他の樹やチューリップといった草花も数多くあり、サクラとのコントラストも、同公園ならではの魅力です。

昭和記念公園のサクラ
昭和記念公園のサクラ
昭和記念公園のサクラ
昭和記念公園のサクラ
昭和記念公園のサクラ

公園が造営される前からこの地に立つ、樹齢約100年、樹周り約3.8m、樹高約20m、枝の広がりが約24m。公園のシンボルツリーである大ケヤキの存在感は圧倒的です。11haもの広さがある芝生「みんなの原っぱ」のど真ん中にどんと立っている姿は、ハワイにある「日立の樹」をイメージさせます。

昭和記念公園のサクラ

桜の園」と名付けられたお花見スポットでは、食事と会話を楽しむ方の姿や、私と同じようにカメラを片手に、撮影に熱中するカメラマンの姿が多くありました。幹が太く、いかにも老木なサクラが多いのも特徴的です。

昭和記念公園のサクラ
昭和記念公園のサクラ
昭和記念公園のサクラ

公園では広大な敷地を利用し、フライングディスク教室、花火大会、熱気球の体験搭乗、野外コンサート、スポーツ教室、サッカー大会など、年間を通じて様々なイベントが開催されています。

震災などの災害時には、一時避難場所となる機能も備えていて、緊急時飲料用の貯水槽も用意されています。

3月11日に起きた東日本大震災の際には、そばにある立川駅で往生する人たちに向け、同公園に避難する指示が出ました。その結果、帰宅することが困難な人たち向け、園内にある「花みどり文化センター」を宿泊場所として開放。実際600人ほどの人が泊まったそうです。

立川駅北口周辺は、冒頭でも紹介したように元飛行場という広大な土地の一部が、現在も手付かずで残っています。都内のからアクセスも良く、今後ますますの地域発展が期待できるでしょう。